『広告コンサルタントメールマガジン』
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■広告本文
さて、広告本文の基礎知識を紹介する前に、『正しい広告』がクリックされるまでの読者行動パターンをおさらいしてみます。
まず読者はメールを受信して、数百とあるメルマガ広告の画面をスクロールさせて行きます。その時「んっ!・・・?」と感じた広告タイトルをクリックします。逆に言えば何も感じないタイトルはまず、クリックされません。タイトルの重要性は前項で述べました。
ここで初めて本文が登場するわけですが、次に読者は本文にざっと目を通して、これまた「んっ!・・・?」と感じた場合にだけ、URL(メアド等)をクリックするのです。
さてここでふたつの「んっ!・・・?」が登場したわけですが、これらの違いはどこにあるのでしょうか?
そうです、広告タイトルの「んっ」は「!」であり、広告本文の「んっ」は「?」なんです。つまり、タイトルは『目立つこと』が最も重要なのに対し、広告本文で最も重要なのは『謎を残す』という事です。
この原則を前提に、読者にクリックさせたい「場所」の違いに沿って話しを進めたいと思います。
〜URLをクリックして欲しい広告本文〜
この広告が無料・有料に関わらず、最も一般的かつ絶対数の多い形態だと言えます。つまり、まず初めにHPが存在して、そちらでビジネス詳細は語られています。同時にHPには、資料請求等の連絡方法がコンテンツに入っている、というパターンです。
この最も普通で、簡単と思える広告こそ、実は最も間違ったやり方で、広告を出されている場合が多いのです。何が間違っているのか?それは、広告が担う役割と目的を忘れている、ということです。
広告が担う役割とは、この場合『HPへの誘導』というただ1点のみです。そして目的は『URLをクリックしてもらう』ことです。このふたつを明確に把握していない広告本文は、やたらと長文で、HPをそのまま要約したような文章になってしまいます。
これではたとえクリックされても、要点は広告で語られてしまっているので、HPを読むのは二度手間になってしまいます。例えて言うならば、ラストシーンまで見せてしまう映画の広告のようなものです。
上手い広告とは、チラッ、としかクライマックスを見せてくれない映画の広告と同じです。つまりこれが『謎を残す』ということなんです。
見たい、知りたい、読んでみたい、と一瞬でも思わせることができれば、URLはクリックされますので、広告本文の目的は達成されます。
ですから文章を作成する時は、HPの宣伝、と考えるのではなくて、広告はHPへの誘導に過ぎない、と割り切った方が良い結果を生みます。
極端に言えば文章がHPコンテンツと全く関係なくても、アクセスを勝ち取ることは出来るんです。ただしこの場合は、よほどHPコンテンツに魅力がないと、読者の期待を裏切ることになりますのでご注意ください。
こうして字面だけを並べても、『目立つタイトル』とか『謎を残した本文』がどのようなものなのか、分かりづらいと思いますので、例文を紹介します。
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タイトル:
入金しました。
本文:
入金しました。 入金しました。 入金しました。
入金しました。 入金しました。 入金しました。
入金しました。 入金しました。 入金しました。
☆★ http://www.URL ★☆
こんなメールばっかりです。
???どうしてこんな事になってしまったのでしょう???
☆★ http://www.URL ★☆
このHPを「読んだ」 だけだったのに・・・。
http://www.URL
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これは私のオリジナルで、かなり独占広告を打ちまくったので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、これはお手本ではありません。かなり参考にされて使われていますので、同じ広告文を打つメリットは無いとお考え下さい。
ここでは『目立つ』という事と『謎を残す』という事に、どれだけこだわったか、という思考過程に着目して下さい。
また、先にも述べましたが、こういった極端な文面(HPコンテンツがほとんどゼロ)をクリック目的のためだけに広告する場合、HPコンテンツへの絶対的な信頼が前提にある、ということを忘れないで下さい。
〜メールアドレスをクリックして欲しい広告本文〜
このやり方はかなりの上級者向けなので、初心者にはおすすめできません。というのは、この方法を使って広告を出す場合、ビジネスの魅力そのものをすべて本文に要約しなければならないからです。また、HPを持たないため、読者に疑心を持たれがちになります。
一方、この手法の大きなメリットは『余計な手間を取らせない』事です。ネットワーカーがHPで告知できない縁故情報を得たとき、まず自分のグループに直メで情報を流します。それと同じ感覚で手持ちの情報を告知したい場合、この広告手法は有効になってきます。
これらのことを踏まえて、あえて直メの広告を出す場合、必要不可欠な項目をピックアップします。
まず、返信用のメールは詳細に吟味、つまり下ごしらえをしっかりする事です。返信メールのひながたと、詳細説明用の添付ファイルぐらいは最低必要でしょう。
それと広告本文には、文章、メアドに加え、末尾に件名等を含めた請求用フォームを必ず付ける事です。たまに本文とメアドだけの広告を目にしますが、クリックしても何をどう請求してよいのやら分かりません。
HPを持たないだけで十分『謎を残している』わけですから、この場合はなるべく丁寧な本文構成にして、読者が送信しやすい広告文を作成するのがポイントとなります。
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